昭和51年、フジテレビの「君こそスターだ!」でグランドチャピオンになり翌年の昭和52年、「硝子坂」でデビューする。その後立て続けにヒットを飛ばし、日本レコード大賞新人賞をはじめ、その年の数々の新人賞を総ナメにした。
またNHK紅白歌合戦にも、デビューしたその年から出場し、5年連続出場、8年間の歌手生活のうち通算7回出場するという快挙をなした。
華々しい正統派実力歌手である一方、コメディー番組からも引っ張りだこで「カックラキン大放送!!」ではレギュラー、「8時だヨ全員集合!」では何度もゲスト出演するなど、三枚目の一面を見せ、お茶の間の人気を多く獲得した。
作詞作曲 桑田佳祐
ところで高田みづえのヒット曲といえば、デビュー曲の「硝子坂」、「私はピアノ」、「潮騒のメロディー」、「真夜中のギター」、「愛の終りに」、「ガラスの花」、「そんなヒロシに騙されて」「秋冬」・・・と数え出せばきりがないですが、そのほとんどの曲がカバー曲だという事はご存知でしょうか。
その中でも昭和55年に再ブレークした最大のヒット曲である「私はピアノ」は桑田佳祐作詞・作曲 やはりサザンオールスターズのカバー曲でした。どの曲もカバー曲であるという事を忘れてしまう程高田みづえの色彩で染めてしまっている不思議なイメージです。
透明感のある高音の美声、聴いていて安心感のある正当確実な歌唱力は圧巻で、今現在も根強いファンが多いのはうなずけますが、「8時だヨ!全員集合」や「カックラキン大放送!!」などのコメディー番組で見せた高田みづえのお茶目な天然ぶりが意外な程魅力的で、今思えば、実力歌手、コメディアンと二つの顔を持つ異色のタレントだったのではないでしょうか。
当時の異色のタレントといえば研ナオコがいますが、人気コメディアンである研ナオコが暗くシリアスな曲を歌い、真逆の新たな魅力で数々のヒット曲を飛ばしたのには度肝を抜かれました。
日本レコード大賞はじめ、数々の新人賞を受賞する程の実力歌手であり、外見は一見すると堅く控えめなイメージの高田みづえが見せたコメディー番組でのパフォーマンスは研ナオコとは逆のパターンですが、とても意外で可愛く、個性的な魅力で溢れていました。
そんなお茶目な一面を見せた高田みづえが歌うシリアスな恋の曲「私はピアノ」。あの偉大なサザンのカバー曲である事を忘れさせる程の不思議な世界に引き込まれます。
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