2014年11月10日 悪性リンパ腫により他界しました。83歳でした。
生涯現役を貫いた昭和の大スターがまた一人世を去ってしまいました。
彼がどうしてここまでも人を魅了してこれたのか、それも50年以上に渡り変わらぬその魅力は彼の役者としての魂と人としての生き様に重なるところがあったのだろう。不器用までに生きて行くことそのものが苦手な人柄と、仁義や義理、人情を重んじ、それを本質的に持ち合わせている日本男児の本来の姿に人は憧れや希望を抱いてきたのだろうと思います。昭和の時代を象徴する代表的な俳優が亡くなってしまったのは、またひとつ昭和というその時代が過去のものとなって遠ざかって行ってしまう虚しさを感じます。ただ、高倉健という俳優が残してくれたものは計り知れないほど多くのものを残してくれたように思います。
彼は生涯19作品もの楽曲を歌ってきています。その中でも代表作がこの「唐獅子牡丹」でしょう。この楽曲には彼の生き様そのものが注ぎ込まれているように思います。
歌詞 「背中で吠えてる 唐獅子牡丹」「背中で泣いてる 唐獅子牡丹」「背中で呼んでる 唐獅子牡丹」と、彼の全ての魅力はこの言葉に含まれているように・・・
昭和34年に江利チエミと結婚。ですが二人の結婚生活は波乱含みの生活でした。妊娠中絶。邸宅の火災焼失など不幸が続き、結果的には離婚へと向かうこととなりました。
その後、江利チエミの後期のヒット曲「酒場にて」は彼女の集大成の作品になりました。歌手としての生命をここで終えることを予知していたのかもしれません。江利チエミはその数年後、病気により他界しました。
それを知った高倉健は一生独身を貫き、彼女の墓前に手を合わせる年月を送ることを誓ったのでした。
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